令和5年9月16日(土)に県内で森林や林業を学ぶ農林高校生が、林業・製材業のしごとを学校対抗の競技形式で就業体験する「ぎふ林業甲子園」を開催しました。
ぎふのブランド材「東濃桧」の産地であり、林業・製材業が盛んな東白川村を会場に、県内5校の農林高校の内、今回は「岐阜県立岐阜農林高等学校、岐阜県立加茂農林高等学校、岐阜県立飛騨高山高等学校」の3校の生徒(選手)が参加して、日頃の森林・林業学習の成果やチームワークを発揮し、林業の現場作業(林業の部)と製材の現場作業(製材の部)の各種目を競い合いました。
競技種目の詳細は次のとおりです。
≪林業の部≫
○選木競技
(1)将来(20年後)に利用する木(柱材)を生育するため、次に間伐すべき支障となる木を選ぶ「選木競技」
(2)伐採する木の樹高を目測で測定して当てる競技「樹高当て競技」
≪製材の部≫
○製材競技
(3)加工した板材を乾燥するための板積み作業(桟積み)の、正確さや作業時間を競う「板材早積み競争」
(4)加工製品の在庫管理を正確かつ早く行う「棚おろし早調べ競争」
(5)加工された製品の重量や価格を予想する「重さ予想競技」「価格予想競技」
(6)丸太や加工品の樹齢、樹種、特徴に関する「木材クイズ」
≪しごと体験≫
・競技の合間には、森林の管理作業(間伐木の伐採作業)や製材作業(丸太からの板挽加工)を体験しました。
≪意見交換会≫
・参加した選手と競技スタッフが林業や製材業のしごとについて、ランチタイムに意見交換会を行いました。
3校共に拮抗(きっこう)した競い合いとなりましたが、総合得点で加茂農林高校が第1回大会の優勝校となりました。選手たちの各競技に立ち向かう真剣な眼差しの中に、将来の林業・製材業に就く若者に期待を抱く大会となりました。
当大会の企画運営をいただいた、飛騨五木㈱「響 hibi-ki 」編集部様、競技会場の提供協力や講師、競技スタッフを務めていただいた㈱山共様、㈱山共フォレスト様、意見交換会の会場を提供頂いた東白川村森林組合様に感謝申し上げます。
【(林業の部)間伐木の選木競技:岐阜農林高校】
【(林業の部)間伐木の選木競技:加茂農林高校】
【(林業の部)間伐木の選木競技:飛騨高山高校】
【(林業の部)間伐木の樹高測定競技と伐採作業を学ぶ高校生たち】
【(製材の部)木材クイズの樹齢予想に挑む選手たち】
【(製材の部)木材クイズの重量予想、価格予想に挑む選手たち】
【(製材の部)棚卸早調べ競技に挑む選手たち】
【(製材の部)板材の早積み競技に挑む選手たち】
【(製材の部)丸太原木から板材加工する作業を学ぶ高校生たち】
【(表彰式)優勝校「加茂農林高校」に授与された木製トロフィー】
【(表彰式)参加校の選手たちの記念撮影】