よくある質問

【目次】

1.林業とはどんな仕事ですか?
2.未経験でも林業の仕事はできますか?
3.林業で働くために必要な資格はありますか?
4.女性でも就業できますか?
5.40代や50代でも就業できますか?
6.林業の年収はどれくらいですか? 
7.就業前に林業大学や林業の専門学校に通ったほうがいいですか?
8.職場体験はできますか?
9.移住にあたり補助金は給付されますか?
10.林業で移住するとしたら岐阜県のどこが住みやすいですか?
11.林業は将来性のある仕事ですか?
12.林業の魅力はなんですか?
13.林業の仕事はきついですか?
14.危険なのはどんな時ですか?

1.林業とはどんな仕事ですか?

〇林業とは、森林を育てながら木材を生産する仕事です。

木を伐るだけでなく、次のような長いサイクルで森林を管理していきます。

【森の循環】
1 木を植える(植林)
2 草を刈る(下刈り)
3 木を間引く(間伐)
4 木を伐採する(主伐)
5 再び木を植える

この循環を何十年もかけて繰り返すことで、森林を守りながら木材資源を育てています。

また森林には、
・水源を守る
・土砂災害を防ぐ
・生態系を守る
といった役割もあります。

そのため林業は、自然環境と地域社会を守る大切な仕事でもあります。

〇林業の仕事は、大きく分けて「フォレストワーカー(林業作業士)」と「プランナー(企画調整担当)」があります。

▶フォレストワーカー
山の現場で「植林(苗木を植える)」「下刈り(草を刈る)」「間伐(木を間引く)」「伐採(木を収穫する)」等の現場作業をします。
チェーンソーや林業機械を使ってチームで作業を行います。

冬はこんな仕事をします。
・年間を通して山仕事。(40歳 元造園業・他多数)
・1~3月はスキー場のリフト番・雑用。(45歳 元ドライバー)
・12~3月の間、道路の除雪。(29歳 元会社員)

▶プランナー
森林をどのように管理するか、計画を立てる仕事です。
森林調査・森林管理計画の作成・森林所有者との調整、補助金申請を行う等の事務仕事をします。
フォレストワーカーとして現場で経験を積んだ後に、プランナーとして活躍する人もいます。

林業に向いているのは、「自然が好きな人」「体を動かす仕事が好きな人」「技術を身に付けたい人」「チームで働くのが好きな人」です。
特別な経験よりも、森で働きたいという気持ちが大切です。

〇林業の1日の仕事の流れ

スケジュール例
8:00 集合・現場へ移動
9:00 作業開始
12:00 休憩
13:00 作業再開
16:30 作業終了

天候や作業内容によって変わりますが、基本的に日中中心の仕事です。

2.未経験でも林業の仕事はできますか?

〇はい。未経験から始める人がほとんどです。
林業をやってみたいという思いと、一般的な体力がある方なら可能です。

林業に就業する方のほとんどが未経験からのスタートです。

林業会社では、
・新人研修
・現場研修(OJT)
・資格取得支援
などが整っている場合が多く、働きながら技術を身に付けることができます。

実際に、公務員、製造業、サービス業など、さまざまな業界から林業に転職する人がいます。

一方で、体力に自信があっても、山の中、自然環境の中での仕事は、楽しい反面つねに危険と隣り合わせで「思ったよりきつい」と感じる方もいらっしゃいます。
その点を十分に理解するためにも、まずは林業を知ることが大切です。

林業を知るためには、各地で開催される林業イベントや講習会等、また森ジョブ主催の「林業就業オンライン相談会」や「1日体験」に参加するなどして、林業の仕事が自分に合うかどうかを確かめてみることをオススメします。

3.林業で働くために必要な資格はありますか?

就業後に取得が可能なため求人の資格条件に示されていない限り必須ではありません。

林業会社の多くは、就業後に必要な資格を取得できる環境が整っています。
例えば、フォレストワーカーの仕事には最低限「チェーンソー」と「刈払い機」の資格(講習受講)が必須ですが、ほとんどの方が就業後に取得しています。
一方で、林業の現場ではMT車を使うことが多いため、「普通自動車免許(MT)」が必要になることがあります。
「AT限定不可」の求人も多いため、事前にMT車の免許を取得するとよいでしょう。

プランナーの場合は、基礎的なパソコン操作の経験が求められますが、専門的な実務は先輩の指導により習得するケースが多いです。
就業後は、岐阜県が開催する「施業プランナー育成研修」で専門知識を身に付けることができます。

〇林業に関する資格の講習機関や教習所でも取得が可能です。

林業の資格を取得するには、以下の方法があります。

① 講習機関や教習所
林業に関する資格の講習機関や教習所で、規定の科目を受講することで資格を取得できます。

② 林業大学や専門学校
就学中に資格を取得することができます。

③ 「林業就業支援講習
全国森林組合連合会が主催する講習で、林業に必要な最低限の資格を自己負担なく取得することができます。
1日コース・体験コース・実践コースがあり、実践コース(約15日の講習)のみ資格の取得が可能です。
全国各地で開催されますが、コース内容や日程が決まっているため事前に情報をチェックしておくことをオススメします。

④ 「緑の雇用」
就業先の林業会社が「緑の雇用」研修に対応している場合は、キャリアに応じた知識・技能・資格を仕事をしながら取得することで着実にステップアップできます。

4.女性でも就業できますか?

〇はい、できます。岐阜県内ではフォレストワーカーやプランナーとして活躍している女性がいます。

フォレストワーカーは主に森林内での作業なので、山に登って作業をするための一定の体力が必要です。
4~5kgの重さがあるチェーンソーや資機材を担いで運び、不安定な山の傾斜面で仕事をすることは、決して楽ではありません。
また、林業の職場環境は改善が図られつつあるものの、自然環境の中での仕事は女性にとっては不便な点が多くあることは理解しておきましょう。

憧れや興味だけで入社して現実にがっかりすることがないよう、「1日体験」等を通じて事前に職場環境や現場状況、作業内容を知っておくことをオススメします。

5.40代や50代でも就業できますか?

〇はい。ただし年齢が増すにつれ、未経験者には狭き門であると言えます。

林業の仕事は常に危険と隣り合わせで、専門的な知識や技術、体力が必要です。

森ジョブの求人は、長期勤続によるキャリア形成のため「40歳以下」「45歳以下」としている林業事業体が多い印象です。
45歳以上の場合は、チェーンソーや刈払機の使用経験者、体力とやる気のある方、外仕事経験者、大型トラック免許所有、重機操作の有資格者等は有利になる場合もあります。

自分の資格やキャリアを整理して、アピールできるように準備しておくのもよいでしょう。

6.林業の年収はどれくらいですか? 

〇平均300万円~360万円程度といわれています。

林業の年収は経験によって変わります。
岐阜県の林業企業では、班長や管理職になると年収600万円~1,000万円以上になるケースもあります。

林野庁の調べによると、賃金については一定の条件の下で試算すると平均約300万円となっており、全産業の平均と比べると必ずしも高くない状況です。
最も多い層は、林業経験10年以下の年収250~300万円(手取り)です。
林業経験11年以上になると年収350~400万円に増え、経験年数・役職・出来高により増加するという調査結果が出ています。

なお、令和7年6月時点の「森ジョブ 給与データ」は下記の通りです。
■フォレストワーカー 平均初任給:月給19.8万円~、日給9.8千円~
■プランナー  平均初任給:月給19.5万円~、日給9.2千円~
※経験や年齢等によって異なりますので、参考までにご覧ください。
※事業体によっては、リーダークラスで年収600万円以上を稼ぐ方もいらっしゃいます。

【転職前に比べた収入の変化】

  • 初年度はかなり減ったが、現在は転職前より年収が2割ほど増。(31歳 元工場勤務 妻+子供2人)
  • 年収で2割減。子供が増えたので節約が必要。(40歳 元造園業 妻+子供3人)
  • 年収はかなり減ったが、独身には十分な金額。(40歳 元営業 独身)
  • 5人家族には少なめなので、灯油ストーブではなく薪ストーブを使っている。都会では手の届かない薪ストーブだけど、ここでは薪はいくらでも手に入るし、家中暖まるので節約になる。(45歳 元ドライバー)

7.就業前に林業大学や林業の専門学校に通ったほうがいいですか?

〇求人票に条件の記載が無い限り必須ではありません。

未経験でも就業はできますが、林業の知識があると就業に有利なことは間違いありません。
林業を基礎からじっくり専門的に学びたい方、林業を専門的に学んでから就業したい方、すぐにでも林業に就業したい方等、各々の考え方があると思うので、選択肢の1つとして検討してもよいと考えます。

全国には、林業大学校27校、森林や林業に関する学部(学科、コース)を設置する大学34校があります。
岐阜県には、県内の林業就業者の育成を目的とした県立の「岐阜県立森林文化アカデミー」があります。
エンジニア科(高校卒業程度)またはクリエーター科(22歳以上)で、2年に渡り林業を専門的に習得できます。

就学のハードルが高いと感じる方は、全国で開催される「林業就業支援講習」で林業の基礎知識を学ぶこともできます。

※支援制度について
岐阜県立森林文化アカデミーでは、就学にあたり様々な支援制度を設けています。
岐阜県緑の青年就業準備給付金」は、就業時45歳未満の方で、卒業後に林業分野の就業を条件に、準備金として1年間に125万円(最大2年間)を給付しています。 ※金額は変動します。

8.職場体験はできますか?

〇はい。森ジョブ主催の「ぎふ林業体感・見学ツアー(無料)」に随時参加可能です。

1日体験」とは、1日または半日の職場体験です。
森ジョブ求人情報の中から希望するところをお選びいただき、実際の就業条件を確認したり現場を見学したりして林業を体感できます。
参加の際は、森ジョブに相談のうえ求職票をご提出いただきます。

この他にも、森ジョブの求人情報にはインターンシップを受け入れている事業体が数多くあります。
各求人情報ページの「インターンシップ参加申込フォーム」からお申込ください。

9.移住にあたり補助金は給付されますか?

〇単身者60万円、世帯100万円が給付されます

岐阜県には「林業就業者移住支援金制度」があります。
森ジョブ求人を通して、県外から岐阜県に新規で林業就業のために移住された方には、就業後に市町村から移住支援金として「単身者60万円」、「世帯100万円」が給付されます。
※支援金制度のある市町村に限ります。

この支援金は林業就業後3ヶ月経ってから支給され、申請日から3年以上の継続勤務、5年以上の継続移住という条件があります。

東京圏からの移住の方は、「東京圏からの移住支援事業」をご活用ください。

※その他、市町村によりさまざまな補助制度があります。詳しくは、市町村HP等をご確認ください。

10.林業で移住するとしたら岐阜県のどこが住みやすいですか?

〇ご自身が住んでみたい地域と希望する職場で検討することをオススメします

岐阜県は県土の8割(約86万ha)が森林で、山間部、平野部問わず林業会社が多くあり、移住先の市町村の選択肢が広がります。
岐阜県内でも積雪量が多い地域とそうでない地域、交通が便利な地域とそうでない地域等それぞれの特色があるため、ご自身の考え方やライフスタイルに合わせて移住先を決めていただければと思います。

森ジョブや岐阜県の移住支援員(東京、大阪、名古屋)にお気軽にご相談ください。

11.林業は将来性のある仕事ですか?

〇これからも必要とされ続ける仕事です。

日本の国土の67%は森林で、岐阜県は県土の8割(約86万ha)が森林です。
そのの多くは現在、利用期(伐採できる時期)を迎えています。
一方で林業の担い手は減少しており、若い人材が求められています。

また近年では、
・木材建築の拡大
・国産木材の需要増加
・木質バイオマス発電
・林業のICT化
などにより、林業の役割はさらに重要になっています。

12.林業の魅力は何ですか?

林業の魅力として、働く人がよく挙げるポイントがあります。
1 自然の中で働ける
山の中で四季を感じながら働くことができます。
2 仕事の成果が目に見える
・森林が整備される
・木がきれいに倒れる
など、自分の仕事の成果を実感できます。
3 社会に貢献できる
森林には、
・水源保全
・防災
・環境保全
といった役割があります。

林業は、地域や自然環境を守る仕事でもあります。

  • 冬や雨の日以外は休憩時間が爽快。暗かった林が、枝打ちや間伐のあと明るくなったのを見ると、これまた爽快。(28歳 元会社員)
  • 自然の中にいることが実感できる。時間に余裕があるときは、山菜採りやキノコ採りを楽しめる。(29歳 元会社員)
  • 一人で黙々とやるところ、仕事をやった分だけ収入につながるところ。仕事は大変だけど、5時には帰れるので家族と一緒に夕食がとれるところ。(29歳 元販売)
  • 伐採のとき狙った方向に木が倒れると、思わず一人でガッツポーズ。(29歳 元工場勤務)
  • 山で働くことの爽快感や充足感がある。(34歳 元公務員)
  • 自分のやった仕事の結果がよくわかるので、満足度が高い。自分の能力ギリギリのところでがんばっているので、達成感がある。(39歳 元病院職)
  • 場所ごとに斜面や木の状態など条件が変わる。現場ごとに違うのがおもしろい。(40歳 元造園業)
  • だれにも管理されない山の中で、自らを管理し律しながら仕事をすること。(40歳 元営業)
  • 出来高払いなので、やればやっただけボーナスが多くなる。(40歳 元クリーニング業)
  • 自分の森林に対する思いをすべてぶつけられる仕事、上の人からチャチャを入れられない仕事。自然とのバトル。(42歳 元会社員)
  • 自然相手なので、実際やってみないと分からないところ。刃物の切れ味で作業能率と体力の消費度合いが大きく変わるところ。経験がモノを言うところ。(45歳 元ドライバー)
  • 下刈り・間伐・地ごしらえなど、広い面積をやり終えたときの達成感が格別。(57歳 元家具販売)

13.林業の仕事はきついですか?

林業は体を動かす仕事なので、一定の体力は必要です。
しかし最近では、
・高性能林業機械の導入
・作業の機械化
・安全装備の充実
により、昔と比べて作業負担は軽減されています。
また、安全講習や作業ルールも整備されており、安全対策も進んでいます。

  • 3年以上たった今でも翌朝が辛いことはあるし、斜面を歩けば息切れする。(28歳 元会社員)
  • 2年間で一通りの仕事が出来るようになった。(29歳 元会社員)
  • 山を歩けるようになるまでに6ヶ月。(29歳 元販売)
  • 体力的に慣れるまで3年。(31歳 元工場勤務)
  • 体力面は1ヶ月ほどで慣れた。先輩について歩けるようになるまで3ヶ月ぐらい。間伐の判断に迷わなくなるまで3年ぐらい。(34歳 元公務員)
  • どの程度で慣れるのか、今もわからない。(38歳 元会社員)
  • 丸5年経つが、体力的に慣れることはないと思う。(39歳 元病院職員)
  • 体力は1ヶ月ほどで慣れた。作業は1年で一通り経験して覚えた。でも、自分で判断できるまでには、同じ作業を違う現場で2~3回やることが必要。(40歳 元造園業)
  • 枝打ちや除伐なら1年で覚えられる。間伐は6年かかった。(40歳 元クリーニング業)
  • いまだに斜面を息切れせずに登ることは出来ない。ちなみに仕事に就く前の3ヶ月、トレーニングジムに通った。(42歳 元会社員)
  • とりあえず5年が、その後続けるかどうかの目安だと思う。(45歳 元ドライバー)
  • 3年ぐらいで「1町歩とはこの大きさ」という広さが、見た目でわかってきた。(57歳 元家具販売)

14.危険なのはどんな時ですか?

  • 下草を刈る刈払機を持ってるだけで危険と感じる。自分の身は自分にしか守れないと言い聞かせている。(31歳 元工場勤務)
  • 冬の凍結した斜面での間伐作業。(34歳 元公務員)
  • 伐採した木が思わぬ方向に倒れたとき。(40歳 元造園業、他多数)
  • 作業中に他の人の機械と自分の機械がぶつかったときや、間伐で近くに人がいたとき。(40歳 元クリーニング業)
  • ハチの巣が近くにあるとき。(45歳 元ドライバー、他多数)

林業に興味がある方へ

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