【岐阜の森で磨かれる技】GIFU伐木安全技術評議会2025 ― 森と人をつなぐ、熱き一日

イベント

2025年11月9日(日)、小雨が降る秋空の下、岐阜県立森林文化アカデミー・テクニカルセンター前広場が熱気に包まれました。
この日開催されたのは、「GIFU伐木安全技術評議会2025」


主催は岐阜県。
後援・協賛には岐阜県森林施業協会、岐阜労働局、岐阜県森林組合連合会、デンソーなど、県内林業を支える多くの団体・企業が名を連ねました。

アカデミーの学園祭「翔風祭」と同時開催ということもあり、学生や家族連れ、林業関係者など多くの人が来場。
チェーンソーのエンジン音が響くたびに、会場からは歓声が上がりました。

開会宣言 ― 森に響く、かほなんの声

午前9時。開会式でステージに立ったのは、ぎふ森ジョブアンバサダーのさばいどる・かほなんさん。
岐阜出身の彼女は、これまでYouTubeなどで「森で生きるリアルな楽しさ」を発信してきた林業女子。

「今日ここで、森のプロたちの技を間近に見られることを楽しみにしてきました!」

明るい声が響くと、会場の空気が一気に引き締まります。
いよいよ、伐木技術の頂点を競う一日が幕を開けました。

競技スタート! ― 精密さとスピードの真剣勝負

🔸 丸太合せ輪切り競技

まず行われたのは「丸太合せ輪切り」。
見た目以上に高度な技術が求められる競技で、プロフェッショナルクラスとビギナークラスが同時に挑みます。
ミリ単位の精度を競う切断技術。ほんの少しの角度のズレが勝敗を分けます。

🔸 伐倒競技

ターゲット方向にどれだけ正確に木を倒せるかを競うこの競技では、参加者の集中力が試されます。
会場にはチェンソーの音が響き渡り、迫力全開!

🔸 枝払い競技
プロフェッショナルクラスによる「枝払い競技」。
参加者は防護具一式(チェンソー防護ズボン、ジャケット、イヤーマフ付きヘルメットなど)を身に着け、命を守りながら技を競います。
装備やチェンソーはすべてJLC(日本伐木チャンピオンシップ)規定に準拠。
その緊張感と迫力は、まるで“森のF1”のようでした。

途中、かほなんさんは選手にインタビュー。
「緊張しますが、倒木の角度がピタリと合うと気持ちいい!」
そんなコメントに、観客も自然と笑顔になります。

🔸マストツリー伐倒(デモ)
まっすぐに伸びる幹が特徴のマストツリーを伐倒するデモを開催!
実施者は、岐阜県立森林文化アカデミー卒業生と、「伐木安全技術評価会2023」ジュニアチャンピオンの森下広誠(もりした こうせい)さんです。
木が「パシィィン!」と裂ける音を残して狙い通りに倒れた瞬間、観客からは大きな拍手が!

表彰式 ― 森のプロに贈られる栄誉

閉会式がスタート。
表彰式では、かほなんさんが岐阜県林政部長とともに登壇し、入賞者へ賞状・盾と副賞を贈呈。
副賞には、株式会社デンソーハスクバーナ・ゼノア株式会社から提供された林業用装備品が並びました。

手渡しの瞬間、勝者の笑顔と汗が光ります。
努力と技術、そして「森を守る」という使命感が交差する、心温まるフィナーレでした。

森林文化アカデミーと森ジョブがつなぐ未来

この大会は単なる競技会ではありません。
安全技術を磨き、次世代の林業人を育て、地域と森を結ぶ“学びと挑戦の場”。
岐阜県立森林文化アカデミーの学生たちにとっても、プロの技術を間近に学ぶ貴重な機会となりました。

そして森ジョブでは、このような現場を通して林業の魅力を広く発信しています。
「森の仕事に興味がある」「林業を学んでみたい」という方は、ぜひ森ジョブの無料相談へ。
あなたの“森で生きる一歩”を、私たちが全力でサポートします。

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