林業界の変革期!?最先端技術×人材育成に迫る

森林技術者

取材先:株式会社佐合木材

1年目からメインプレイヤー、
若い力が林業界を伐り拓く

これまでの林業界の常識は、ここでは通用しないかもしれない。そんな新しい風を感じさせるのが、岐阜県美濃加茂市に本社がある株式会社佐合木材です。山林事業を主軸に、木質チップ製造販売、住宅資材販売、ハウジング、リフォーム、造園事業等、木製品活用のトータルサービスを提供しています。3年後にはバイオマス発電事業も事業化する予定です。

岐阜県の森林技術者の平均年齢は47歳(H30岐阜県林業労働力調査)ですが、同社では若手も多く従事していると聞きつけ、20代が活躍する現場へ向かいました。

イマドキ林業が、若者を惹きつける

出迎えくれたのは、大学で自然環境系の学部で学んだ後、新卒で入社したという岩室さん。

5年目の現在は現場監督として、主に作業計画や作業の進捗状況の確認・管理等を担当しています。現場では巨大な高性能林業機械の迫力に圧倒されますが、それ以上に驚いた話を厳選してご紹介します!

① 今回の現場は平均20代!現場社員全員でも平均30代!
② 作業は8時-17時で給与は月給制。勤務は月曜から金曜と隔週土曜日等、林業界ではまだまだ珍しい雇用条件!
③ 入社1年目からバリバリ活躍!簡単な現場を任されることも!
④ 近年、現場で働く社員の離職なし!

これまでの林業の常識とは一線を画す現場です。

でも、新人で仕事を任されても困るのでは?

始業前のミーティング。

「入社後半年間は先輩についてさまざまな現場を経験し、一通りの仕事を学びます。現場では常にチームで動き、作業状況も逐一上司に報告。適宜アドバイスもあり一人で戸惑うことはありません」と、岩室さん。
若手活躍のためのサポートも万全でした!

山林事業部の臼井部長。若手への思いを熱く語ってくれました。

若者を惹きつける理由について、山林事業部の臼井部長と廣田次長に伺うとキーワードが見えてきました。

キーワード1:高性能林業機械の導入

立木の伐採や、自動で長さを測って丸太を切り分ける「ハーベスタ」

タワーヤーダやハーベスタといった高性能林業機械の導入で作業者の負担減や作業のスピード化の実現はもちろん、経験の少ない若手でも活躍できるように。
みるみる処理されていく様は、やりがいを実感できるそう。またカッコイイ機械に憧れて応募してくる人もいるのだとか。

キーワード2:快適な作業環境の追求

 

高性能林業機械には窓・冷暖房・ラジオも付いていて、意外と快適。現場の負担を少しでも軽くしようという配慮がされています。また今後は現場の安全対策にさらに力を入れていきたいとのことでした。

キーワード3:林業のICT化

山林事業部の廣田次長。最新ICTツールを駆使した林業のエキスパート!

「といっても特別新しいことをするわけではなく、一般社会のレベルを目指しているだけ」と廣田さん。

例えば、スケジュールや現場の位置等の情報をスマホで共有する、森林GISというデジタル化された森林情報を用いて計画を立てる、といったことが挙げられます。日報に利用するビジネス用チャットツールはスマホ世代には便利で好評であり、また会社としても一人ひとりの1日の作業量や各現場の状況がすぐに分かり、管理しやすくなります。

森林GISの場合、パソコン上で立体的な地図や資源情報が確認でき、現地へ実際に行かなくても済むため大幅に効率アップ。また森林が見える化されることにより、経験が少ない若手でも作業計画が立てやすくなります。

パソコンやスマホの普及で、生活がどれほど変わったか。
その恩恵を存分に受けている世代ほど、機械化・ICT化を進めている林業と相性がいいのかもしれません。「それをつなげてあげることが役目です」と廣田さんは話します。

標準化・効率化を追求し、
収益をあげていく

総務部の橋本部長。異業種からこの世界に入ってきて驚きの連続。

最後に総務部部長の橋本さんに課題を伺いました。
「労働環境をさらに改善していくために、まずは林業事業の高収益化。このためにも作業の標準化や効率化を推進していきたいと考えています」

林業界の機械化やICT化は、まだこれから。

新しい機械やツールを使いこなし、林業の効率化・収益化を加速していくために、自ら考えて、道なき道を伐り拓いていく。現場で働く若手たちは、新しい林業の先駆者としての活躍も期待されています。

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